物語の主人公である遠野志貴は、幼い頃に一度死にかけた後、『モノ』の壊れやすい部分を黒い線として捉えることのできる特別な眼『直死の魔眼』を持つようになった。とはいえその能力をもてあましていたときに、偶然出会った女性からたしなめられ、その眼の力を封じる眼鏡を受け取ったおかげで、外見上、普通の少年として平凡な生活を送ることができた。
イタ飯 タップ ナビトーチ レザー ひなづる メンド オラト 若き獅子 スイセン お山 シャシー フェタミン ブルージー ハリファ シンガ マニュ チリ バカンス スタバ ピアプ プラス シュード チェス シャトル ブレン プライス ビング 風神雷神 パライパ リンプ フォッ サラバード トシン バンド チロル もうげつ ラザニ ルサロ もみがら プルーフ アップ セクター ハーベ ローション インター ザクロ ブロカ ジェラー モルダビア ファー
しかし、子供の頃から預けられていた親戚の家から実家に帰ることが決まった頃と時を同じくして起きる、全身の血液を抜かれて人が殺されていく連続猟奇殺人事件が、志貴の生活を非日常へと急激に変化させてゆくこととなる。
人の血を吸う吸血種(血を吸う生き物の総称)の一種。作中においては真祖(しんそ)(後述)、死徒(しと)(後述)、ないしそれらに血を受けて吸血種と成ったモノを指す。基本的に太陽光に弱く、血を吸ったモノを支配し配下に置いたり、血を入れたモノを手足の延長線の様に操ることができる。
真祖
吸血鬼の一種で吸血種の中でも特異なモノ。人間を恐れた星が生み出した、人間を律する「自然との調停者」。星をかつての姿「真世界」に戻そうとする「自然(星)の触覚」。
精神と肉体の構造は律する対象である人に似せて作られているが、分類は受肉した自然霊にあたり、生まれた時から人知を超えた力を持つ。高い身体能力に加え、精霊に近い性質を持ち、世界と繋がることで思い描く通りに自身(精霊)と自然を変貌させる「空想具現化」(マーブル・ファンタズム)の異能力を有す。
細胞の限界という意味での寿命は無いが、全ての真祖には「律する対象である人間の血を吸いたい」という欲求(欠陥)があり、真祖はその欲求を抑えるのに大半の精神力を消費し、いずれ蓄積された欲求が自身の精神力を超えそうになった時には自ら永劫の眠りに付くため、それが寿命の無い真祖の「寿命」とされる。
自ら眠りにつくことなく吸血衝動に負けて欲求のままに無差別に人間の血を吸うようになってしまった真祖は「堕ちた真祖」や「魔王」とも呼ばれ、力の抑制から解き放たれ、真祖としての真の力を発揮できるようになっているため人間では太刀打ちできない存在とされる。
現代では「堕ちた真祖」を狩る為に無から作り出されたある真祖が、ある人間の姦計により暴走、真祖の大半を消滅させたため、現在では真祖はほぼ全滅しているが、『MELTY BLOOD』では、真祖というにはあまりにも純度が低いものの、アルクェイド以外に真祖の生き残りがいることが示唆されている。
地球≒ガイアによって作り出された「霊長の敵対者」である真祖に対し、アラヤ(霊長≒人類)が欲した「霊長の守護者」が存在する。『Fate/stay night』ではある登場キャラクターがそれにあたり、『空の境界』では形の無い集合的無意識として語られ、「空の境界」「月姫」「Fate/stay night」の物語に共通する世界観を読み解く要素になっている。
死徒
吸血鬼の一種。人間から成った吸血種。真祖や他の死徒に吸血され、その血を体内に入れられた人間の内、肉体・霊的資質に優れた者が成ったモノと、魔術師が研究の果てにその身を吸血種へと変えたモノがある。血を入れた側を『親』、血を入れられた側を『子』とも呼び、『親』である吸血鬼は『子』の力や吸血衝動に影響を与える。
通常は素質ある人間の死体の脳髄が溶けて魂が肉体に完全に“固定”された「食屍鬼(グール)」になり、その後遺体を喰らって腐敗した血肉を補った「生きる死体(リビングデッド)」に数年掛けてなり、「生きる死体」がさらに数年掛けて知性が人間の頃まで戻すといった過程を経て吸血鬼に成るが、特に資質に恵まれた者は短期間で吸血鬼となる場合がある。
死徒の肉体は不老であり、肉体も人間に比べれば頑強になり“復元呪詛”と呼ばれる時間逆行により生きている限りは損傷した部分も元に戻るため、不老不死に近い。しかし、肉体の劣化は防げても精神や魂の劣化は防げず、また死徒の肉体は真祖と異なり何もしなくても常に崩壊してしていくため、生前と同じ種類の生き物の遺伝情報、つまり血の摂取による補完が生存に不可欠であるため「不完全な」不老不死の存在である。
死徒の始まりは真祖の吸血衝動の一種の痛み止めとして用意された人間だったが、力を付け真祖の支配を破り逃げ出した最初期の死徒は「死徒二十七祖」と呼ばれ、特に強力な吸血種の称号として、代替わりや欠番、または死徒以外の吸血種を座に迎えながらも今でも君臨している。
直死の魔眼
『モノの死』を視覚情報として捉えることのできる眼。これが読み取って視覚する「死」とは単なる「生命活動の終了」ではなく、あらゆる意味や存在そのものが発生した瞬間に定められている“いつか来る終わり”、『死期』や『存在限界』を意味する。
死の情報は黒い線と点で表され、その死を元に「殺す」ことで本体が生きていようとその部分は二度と機能しなくなる。「死の線」はモノの死に易いラインを表し、線をなぞり断てばその部分のモノは存在限界を迎え、結果として対象はどんなに強靭であろうと切断される。対して、死の線の源でもある「死の点」は「死」そのものであり、 点を突けばそのモノの意味が「死」に、その後で存在が終わった「死んだ」状態(生命活動の終了、魂の消滅、物質の結合の崩壊など)になる。
「死」に至らしめることが可能なのは生物だけに留まらない。この世界の中で意味を持って存在しているモノである限り、あらゆるモノ(有機、無機を問わず、時には概念すら例外ではない)を殺すことができる。死者ですらも死者としての意味を持ち、直死の魔眼の前ではいわば「生きた死者」であるがゆえに殺すことが可能。また対象物の中の限定的な部分に関する線や点だけを突くことも可能で、例えば、体内の毒物や病んだ内蔵などを限定して殺せば他は傷つけずに排除できるため治療としての応用が可能。
ただし直死の魔眼を用いたとしても、本人に理解できないもの(また所持者の認識によっても違いがあり、例えば壊れた機械を「壊れた=死んでる」と認識すると殺せない。)、その時代において殺せない(壊せない)ものは、その「死」も理解できないので線も点も視えず、殺すことはできない。それは人間である保持者の基準がその時代の人間の限界に準じるからである。
混血
かつて、ヒトならざるもののと交わり力を得た人間の末裔。血の力を引き出すことで人間には無い異能を使い、先祖の血や個人によって能力は大きく異なる。
ヒトならざるものの血を引く者が血の力を最大に引き出した状態を紅赤朱(くれないせきしゅ)または先祖還りと呼ぶ。
基本的に歳を重ねるごとに人以外の血は強くなっていき、魔としての意識がそれを抑えつける人の意思より強くなった状態を『反転』と呼ぶ。『反転』すると人らしい理性や道徳観が欠如し、ケモノじみた欲望のままに行動するようになる。
紅赤朱など、そういった魔としての血が濃くなって人から『外れた者』を処罰する退魔の組織や血筋も存在し、家柄や時と場合によって混血も彼らと協力したり、最大の敵対者となったりする。
魔術と魔法
「魔術」とは、人為的に神秘・奇蹟を再現する行為の総称である。
魔力を用いて「世界にあらかじめ定められているルール」を起動・安定させ、神秘を起こす。基本的には等価交換であるため万能ではない。
「魔法」とは、魔術とは違う神秘にして、魔術師達の最終到達地点。その時代で実現不可能な出来事を可能とするのが魔法であり、時間や資金をかければ実現できる結果は魔術と呼ばれ、文明が幼かった過去は、魔術師の大半は「魔法使い」と呼ばれたが、現代において魔法使いは五人のみ(個人の認識の違いにより、「生きている」四人のみを現代においての魔法使いと数える場合もある
以下、魔術においての主な用語を記述する
魔力
魔術を起動させるための要素。原初の生命力とも呼ばれる。世界に満ちる魔力は「マナ」、生物の体内の魔力は「オド」とも呼ばれる。基本的に両者の質に差はほとんど無いが、マナの方がオドより遥かに多い。
魔術回路
魔術を起動させるための基盤。生き物が持つ擬似神経であり、一種の内臓。生命力を変換して魔力(オド)を精製する炉心にして、「世界にあらかじめ定められているルール」に魔力を注ぐためのパイプライン。生まれながらに持てる数が決まっており、魔術師の素質とも言え、一つでも多く魔術回路を持ったほうが魔術行使の上で有利とされる。
魔眼
視界内の者に一工程の魔術を行使する眼。行使する魔術の種類は魔眼により、暗示・魅惑・束縛・石化など多数存在する。人工的な物と生まれつきの物があり、強力な魔眼は後者に限られる。魔眼は色でランク分けされ、緑や赤、黄金、宝石、虹の順に格上になっていく。
固有結界
“異界創造”法の一種。自らの内面である心象世界をカタチにし、現実を侵食させて創り出す結界。術者の心象世界の体現ゆえに個人個人でその能力の概要は大きく異なり、カタチは常に一定で術者の意思では変えられないが、影響下のあらゆるものを“現実と異なる現実”に従わせることができる。
本来は悪魔や精霊の能力だが、死徒や魔術師も一部の上級者が可能とする。魔術としては禁呪に当たり、最も魔法に近い魔術とされる。ただし、世界の延長である精霊以外の者が用いると世界そのものが異界を潰しにかかるため、維持には莫大な力がいる。
魔術協会
魔術を管理・隠匿し、その更なる発展(衰退とも言う)の為の研究機関。本部はロンドンにあり、「時計塔」の異名を持つ。三大部門に分かれていて、「時計塔」の他にエジプトの「アトラス院」(通称、巨人の穴倉)、北欧に根を張る複合教会「彷徨海」がある。中東圏の魔術基盤、大陸の思想魔術とは相容れず不可侵。
神の教えを説く宗教機関の裏側であり、神の教えに反する「異端」を狩ることに特化した一大部門・「聖堂教会」とは魔術が異端視されているため折り合いが悪く、今まで幾度も争ってきた(現在は協定が結ばれ仮初めの平穏を保っている)。
登場キャラクター
登場人物名の後に記した声優名(〔『MELTY BLOOD』/『真月譚 月姫』〕の順)は参考データで、『月姫』自体にはボイスは付いていない。
メインキャラクター
遠野志貴(とおの しき)
声優:野島健児/鈴村健一
身長:169cm 体重:57kg
誕生日:10月15日 血液型:AB型
本作の主人公。高校二年生。財閥めいた大グループである遠野家の長男だが、幼い頃に重傷を負い、それ以後父親に勘当同然に拒絶されて親戚の家「有間」で過ごしていたが、父親の死をきっかけに再び遠野の屋敷に彼が戻るところから物語は始まる。
子供の頃の二度にわたる臨死体験がきっかけで、「モノの死」を見ることの出来る『直死の魔眼』を得る。視力は両目とも2.0(あるいはそれ以上)だが、直死の魔眼は脳に非常に重い負担をかけるため、普段は「魔眼殺しの眼鏡」をかけている。
基本的には誰にでも優しくできる中立な青年。運動神経は良いが、幼い頃に重傷を負った事件以降、慢性的な貧血持ちであるため体育は苦手。私物を持ちたがらない性格で部屋の中もさっぱりしているが、刃物の収集癖があり、また殺人鬼としての秀でた素質を持つ。
何事も器用にこなすが女性に対して鈍感であるため、各ヒロインから「愚鈍」「鈍感」「野暮天」「朴念仁」「一番悪い人」と言われている。
実は養子で遠野の血は引いておらず、 旧姓は七夜。退魔の一族である七夜を恐れた遠野槙久による七夜一族殲滅の際、自分の息子と同じ「シキ」であるという気まぐれから養子に取られ、シキ、秋葉、翡翠とともに幼少の一時期を過ごすが、ゲーム開始直後は槙久により幼少時の一部の記憶を暗示により封印されている。七夜志貴であった頃の記憶はほぼ無くしているが、「直死の魔眼」の元となった『ありえざるモノを視る』眼である「淨眼」、「人でないモノ」に対する殺意の衝動や殺人鬼としての資質、極限状態で見せる体術などの七夜の一族の特徴は、いまだ彼に残っている。
名前も能力も顔立ちも『空の境界』の主人公の両儀式と準主人公の黒桐幹也から受け継いでいる。
アルクェイド・ブリュンスタッド(Arcueid Brunestud)
声優:柚木涼香/生天目仁美
身長:167cm 体重:52kg スリーサイズ:B88/W55/H85
誕生日:12月25日生(自称) 血液型:不明
イメージカラー:白 イメージソング:Nav Katze『Crazy Dream』
本作の正ヒロイン。真祖に区分される吸血種。真祖の執行者。日光を浴びても『なんかだるい』位にしか感じず、人間の血を吸わない変わった吸血鬼。
性格は無邪気で天真爛漫で感情の起伏が激しい。わがままとも取れる行動をとるが、それは社会経験が殆どないためであり本人に悪気はない。自由奔放な猫のように、明るくしなやかな女性。楽観的に見えるが、根は悲観主義。「教えて知得留先生」ではデフォルメされた謎のキャラ「猫アルク」として登場している。
他の追随を許さぬ高い身体能力から繰り出される「爪」と「空想具現化」による戦闘力は、TYPE-MOON作品の多く(DDDを除く)が共有する統一的世界観において最強クラスである。しかし作中ではロアに力の一部を奪われ、また志貴に出会い頭に切り刻まれた影響で大きく弱体化している。
地球そのものから無限のバックアップを受けるが、同時に星からの絶対命令により相手[2]よりもやや上の出力しか許されない。シンプルイズベストであるためオールラウンダーであり、総じて勝率が高い。
真祖の項で説明したように、真祖は常に吸血衝動を抑えるために7割方の力を使っている。彼女も例外ではなく、普段は吸血衝動を抑えているが、逆上し吸血衝動に飲まれかけた状態の時は普段よりも力が増す[3]。この状態は暴走アルクェイドあるいは悪クェイド(ワルクェイド)と称されている。
本編では表情豊かな女性だが、本来は真祖の処刑道具として一切の感情を排して「運用」されていた。彼女が感情を持ったのは、志貴に殺されたことで「システム」も破壊され、再生する中で「バグ」を起こしたようなもの、と例えられている。12世紀頃に誕生したとされるが、その活動年数は1年にも満たず、人生の殆どは城で深い眠りにつくものだった。
ストーリーが秋葉たちを中心に展開する「遠野家ルート」では全くと言っていいほど出番がないため、正ヒロインであるにもかかわらずヒロイン中最も出番が少ない。そのことについて猫アルクが愚痴をこぼしている。
武梨えりの二次創作で、志貴と魔法少女の映画を見に行ったことで、アルクェイドがそれに気に入り、魔法少女に扮した「白き月姫ファンタズムーン」という姿で登場しており、これが後に『キャラクターマテリアル』に紹介され、また『フェイト/タイガーころしあむアッパー』に参戦が決まっている。ちなみに、ファンタズムーンの杖は『Fate/stay night』のキャスターから奪い取った設定である。
嫌いな食べ物はにんにく。
月姫キャラクター公式人気投票で1度も1位から転落したことがなく、絶対的な人気を誇る。
デザインのモチーフは武内崇が大学時代に読んだファッション雑誌の外国人モデル。現在、跡地となっている同人時代の公式ホームページでその写真の閲覧が可能となっている(EXTRA→スタッフ座談会第一夜と進むと、中程からリンクが貼られている)。名前の由来はドラキュラの逆綴りではないかと言われていたが、スタッフによれば名前が中々決まらなかったために奈須きのこの別作品に登場するキャラクターの名前を使うことになっただけで偶然とのこと。
シエル(Ciel)
声優:佐久間紅美/折笠富美子
身長:165cm 体重:52kg スリーサイズ:B85/W56/H88
誕生日:5月3日 血液型:O型
イメージカラー:青 イメージソング:BUCK-TICK『地下室のメロディー』
気さくで物腰の柔らかい、志貴の学校での先輩。しかし実は“普遍的な意味を持つ”一大宗教の裏側、“異端狩り”の組織「聖堂教会」の中でもさらに異端審問に特化した組織『埋葬機関』の代行者として、神に代わって異端を殺すことを生業としている人物。「シエル」は洗礼名で、本来の名はエレイシア。
組織の第七位(組織は七人編成。予備役が一人)であり、卓越した身体能力、膨大な知識、冷酷な感性を持つ。任務遂行時はクールで冷徹。身体能力を生かした高い格闘技術の他、「黒鍵」と呼ばれる投擲用の剣から銃火器まで数多くの飛び道具を法衣の下にしまい込み愛用するため、埋葬機関から「弓」と呼ばれる。
魔術に関しても秀でており、知識だけなら対立組織「魔術協会」の最上位の魔術師に匹敵し、魔力のキャパシティーも通常の魔術師の百倍に相当する。簡単な催眠から、戦闘用の投剣「黒鍵」への魔術の付与、結界に関するものも見られる。ある理由から魔術を使用することを嫌うが、任務遂行のためなら拒まない。またその同じ理由から、決して死ぬことが出来ない。
シエルの武装の中には転生を否定する概念武装「第七聖典」があり、霊体に対し絶大な威力を持つ強力なパイルバンカーである。元は厳かな神具だったがシエルの趣味で改造され、物理的攻撃力も高くなっている。精霊が宿っているが、こちらは歌月十夜にて登場。
メガネにはあまり度が入っておらず、戦闘時は外していることが多い。
実は先代(17代目)のロアの転生体。フランスの片田舎でパン屋の娘として平凡に生きていたが、ロアが覚醒したことで自身の意識は保ったまま家族や友人を含めた故郷の人間を全て惨殺してしまう。その後、教会と組んだアルクェイドによって滅ぼされるものの、生まれ持ったポテンシャルゆえか「ロア」が抜け出た死体が蘇生を果たす。しかし同時に「ロア」が二つ存在するという世界にとって矛盾を抱えた存在となり、「死ねない体」(正確には無限蘇生)となってしまう。異端として教会によるありとあらゆる殺戮を経験した彼女は、その不死性に目をつけた埋葬機関長・ナルバレックの誘いを受け、埋葬機関第七位の代行者となる。
上記の因縁によりアルクェイドとは折り合いが悪く、隙あらば殺し合いを始める関係。存在自体がある意味で異端である埋葬機関で生きてきた彼女は、自分同様「死」を経験しながら前向きな志貴の生き方に強く感化されていく。
極度のカレー好き(ゲーム中での食事はほぼカレーだけ「カレーうどんをおかずにしてカレーライスを食べる」という徹底振り)であるため各所でネタキャラとしても扱われている。アニメ版『真月譚 月姫』では食事をしているとき、シエルが食べていたのがカレーではなくスパゲティだったために激怒したファンがいた。
『ひぐらしのなく頃に』では彼女のオマージュとして知恵留美子(ちえ るみこ)先生というキャラクターが登場し、外見はもちろんのこと、『先生』『カレー好き』という設定も引き継ぎ、アニメの声優は真月譚でシエルを演じている折笠富美子である。前述のアニメでの不評要因であるスパゲティを嫌いなものに設定している。(ネタで同一人物と捉える向きもある)
名前はフランス語で「弓」は「シエル」だったと思い込んだシナリオライター奈須きのこによる命名だが、"Ciel"の実際の意味は「弓」でなく「空」(なお「弓」は"'arc")であった。開発も終盤に差し掛かって判明したが、そのままで行くことになった。
なお、ロアが殺されたことにより、不死身では無くなったことが歌月十夜の中でアルクェイドによって言及されている。
遠野秋葉(とおの あきは)
声優:ひと美/伊藤静
身長:160cm 体重:45kg スリーサイズ:B73/W57/H79
誕生日:9月22日 血液型:A型
イメージカラー:赤 イメージソング:SWINGING POPSICLE『サテツの塔』
志貴の妹で、名門「遠野家」の現当主。志貴を家に呼び戻した張本人であり、礼儀正しく完璧な立ち居振舞いを見せる気の強い令嬢。しかし、小さい頃は大人しく気が弱かった。
8年間も離れて暮らしていた志貴に負い目や不満があり、優しくしたいと思いつつも、志貴の気ままな性格や自身のプライドのせいで素直に感情を表せないでいる。血の繋がらない志貴を異性として愛しており、嫉妬深い面も見せる。胸がないことをコンプレックスに思っている。
屋敷の中では未成年飲酒を堂々としている。かなりの量を飲んでも顔が僅かに赤くなるだけで、志貴いわく「ざる」。洋酒が好み。
浅上女学院という学園で寮生活を送っていたが志貴を遠野家に戻すにあたり自宅からの通学に切り替えた。ルートによっては志貴の通う学校に転校する。
“略奪”の混血。視界にある無機物・有機物の熱を任意で奪う力を持ち、熱を完全に奪われた物体は形を保てなくなり気化する。この能力を最大に発揮させた状態である略奪呪界「檻髪」に加え、対象に命を分ける「式神行使」の力を持ち、8年前の事件において志貴が瀕死になった際、式神行使の能力により彼に自分の半分の命を与えて彼を蘇生させた。以後彼女は半分しか自分の命を使えなくなり、琥珀の能力で残り半分の命を補っている。なお、能力を使う際には髪が赤く染まり、その髪を用いた物理的攻撃も可能。
「兄」遠野志貴がそうであるように同じく「空の境界」の黒桐鮮花(黒桐幹也の妹)と容姿及び能力のイメージが似ている。この二人に関しては、青子や凛と共にキャラクター的な根源が同一であると述べられている。(紅赤朱)秋葉と青子はお互いに「他人と思えない」と感じている。
翡翠(ひすい)
声優:松来未祐/かかずゆみ
身長:156cm 体重:43kg スリーサイズ:B76/W58/H82
誕生日:3月12日 血液型:B型
イメージカラー:青紫 イメージソング:SOFT BALLET『PARADE』
遠野家の使用人で、琥珀の双子の妹。邸内の食事を除く家事全般と志貴の世話を受け持っている。包丁の扱いが下手なことと味音痴であることから料理することを禁じられている。時々、志貴のために料理下手を克服しようとしているが、成功したことがない。
寡黙で無表情だが、よく見ると感情表現がはっきりとしており、芯も強い(このことからネコアルクに『沈黙メイド』などと言われる)。潔癖症で極度の照れ屋で男性恐怖症でもある。志貴が持ち歩いているナイフが初登場したとき、その刃紋に見惚れる一幕も。
対象の生命力などを増幅させる「感応」能力を持つ一族の孤児で、志貴と前後する時期に遠野家に使用人として引き取られている。当時から、琥珀とともに彼と縁のある人物。しかし志貴側は記憶が曖昧になっており姉妹側は以前のことをはぐらかしている。
幼少時は現在とは違い明るい性格であり、七夜一族が目の前で惨殺され落ち込んでいた志貴を外界に目を向けさせる切っ掛けを作ったのも彼女。志貴、秋葉、シキらと共に幸せな幼少時代を過ごしていたがシキが反転し、秋葉をかばって重傷を負った志貴を目のあたりにして何もできなかった自分を「まるで人形のよう」と悔やみ、現在のような寡黙な性格になってしまった。男性恐怖症も姉である琥珀が自分の身を削ってまで彼女の純潔を守ったことへの反動である。そのため琥珀に非常に負い目を感じている。
『月姫(半月版)』では、「お部屋をお連れします」などなかなかにぶっ飛んだ発言をしているなど、彼女のセリフに関わる誤字脱字が特に酷く、このことから「あなたを犯人です」という台詞を決め台詞とする「洗脳探偵翡翠」というネタが生まれた。後の『キャラクターマテリアル』においては「翡翠の可能性の1つ」として設定が追加されている。
本編以後は前述の連発された誤植や『MELTY BLOOD』での「暗黒翡翠拳」やメカ翡翠の登場など、ややギャグキャラ化している感は否めない。反面、洗脳探偵はダークヒーロー的キャラクターとして設定されている(とはいえ、洗脳探偵自体がギャグキャラであるが)。
琥珀(こはく)
身長:156cm 体重:43kg スリーサイズ:B78/W58/H80
声優:高野直子/植田佳奈
誕生日:3月12日 血液型:B型 イメージカラーは赤紫 イメージソングはCocco『やわらかな傷跡』
遠野家の使用人で、翡翠の双子の姉。和服に割烹着が普段着で、秋葉付として彼女の身の回りの世話や料理や庭の手入れ、遠野家の健康管理や財務管理など幅広く受け持っている。だが、邸内の掃除は破壊癖があるため禁じられている。また、薬学の心得があり、遠野家の庭の草で薬品を調合することがある。 遠野家において唯一、テレビやゲームなどの娯楽用家電機器を所有する。
いつも明朗で笑顔を絶やさないが、実は翡翠とは逆に笑顔しか表情を表現できない。その裏には、過去の様々な出来事が深く関係している。
実は遠野槙久の暴走(反転による紅赤朱化)を抑えるために琥珀・翡翠姉妹の「感応」能力が必要とされ、遠野家に引き取られた経緯がある。琥珀は翡翠に累が及ぶのを食い止めるため、幼少の頃から一人で槙久の暴行(性交の強制。反転時の凶暴化した人格下でのそれなのでレイプと称して良い)に耐え続ける日々を送っていた。それ以降彼女は、自身を「人形」と思い込むことで苦痛から自分の精神を守ろうとするが、元から寡黙で感情を表に出すのが苦手だった彼女は自分を見失い、喜びも悲しみも感じなくなってしまう。
「人間らしさ」を失いつつも「人間らしさ」にすがった結果、自分が受けてきた苦痛を遠野の一族に復讐するという形をとることで「人間らしく」あろうとし、槙久に対する憎しみすら持てない空虚なまま、事件発覚以後寡黙になった翡翠に変わってかつての明るかった翡翠の役割を演じた笑顔の仮面を被り、裏で密かに策謀を巡らせ、遠野シキを懐柔して槙久を殺害、さらに秋葉をもコントロールしていく。しかし志貴の帰還は琥珀の復讐を、琥珀本人も気づかないうちに違う方向へと誘っていく。
企画当初はサブキャラであったが、半月版で予想以上の人気が出たため、急遽一週間で専用ルートが設けられたという経緯がある。また最初期の完全版月姫では、フローチャートの不備により、渾身の演出として隠しシナリオであったはずの琥珀ルートが初回から攻略可能であったため、フローチャートを作った張本人である奈須きのこが激怒、相方の武内崇に「見たこともないほど怒っていた」と言わしめた逸話もある。
前述のアルクェイドや翡翠同様、『キャラクターマテリアル』において「魔法のお手伝いさんマジカルアンバー」として登場している。
サブキャラクター
弓塚さつき(ゆみづか さつき)
声優:南央美/田中かほり
身長161cm 体重45kg 79/59/82
誕生日:8月15日 血液型:A型
イメージソング:原田知世『T'EN VA PAS』
志貴のクラスメイト。中学時代から志貴に想いを寄せていたが、志貴は高校まで存在自体に気づいていなかった。本作の舞台・三咲町で起こった連続殺人事件に巻き込まれ、吸血鬼と化して人を襲うようになってしまう。裏ルートにおける中ボス。
人間だった時は普通の少女だったが、死徒としての素質に恵まれていたため、半日程度で吸血鬼として蘇生した。その資質はかつての「死徒二十七祖」に匹敵し、存命していればわずか半年後には固有結界「枯渇庭園」さえ用いるようになる。
通称「さっちん」。本来なら彼女にも専用ルートが用意されるはずだったが、諸般の事情でカットされた。シナリオ自体は完成しており、「他のヒロインの話が食われてしまう」ほど完成度が高いと評されるそのシナリオが用意されるリメイク版への期待は高い。
作中では悲劇のキャラであるが、作品の外でも、専用ルートがないことで不遇キャラとしてたびたびネタにされている。
人気投票ではシエルの直下に必ず張り付き(公式第1回6位-シエル5位、第2回6位-シエル4位、第3回7位-シエル6位、第4回5位-シエル4位)通称、シエルキラーの名を与えられる。第4回ではついに強敵・翡翠(6位)を下す快挙を果たした。
『MELTY BLOOD Re・ACT FinalTuned』では声優繋がりで某キャラをイメージした2Pカラーが存在する。
乾有彦(いぬい ありひこ)
声優:-/櫻井孝宏
身長:174cm 体重:62kg
誕生日:10月24日 血液型:B型
志貴のクラスメイト。悪友。女好きでシエルにも好意を持つ。赤毛の不良で志貴とは相性が悪そうな人物だが、いろいろと通ずる部分があり小学校以来の腐れ縁を保ち続けている。中学時代の志貴は、乾家に入り浸っていた。
たとえ1夜限りだとしても女性への態度は真剣そのものらしく、女子からの評判は良好。ただし志貴曰く「ナンパの成功率2割以下」とのこと。
蒼崎青子(あおざき あおこ)
声優:三石琴乃/木村亜希子
身長:160cm 体重:50kg スリーサイズ:88/56/84
誕生日:7月7日生 血液型:A型
志貴の人格に多大な影響を与えた女性。フルネームで呼ばれるのを嫌うため、志貴は「先生」と呼んでいる。特異な眼を持ってしまった幼い頃の志貴に、死に掛けていた心に活を入れ、生き方に関する教えと、姉(蒼崎橙子)から奪った「魔眼殺しの眼鏡」を与えた。物語のプロローグとエピローグ『月蝕』で登場する。
奈須きのこの未公開小説『魔法使いの夜』の主人公であり、本来なら『月姫』に登場する予定はなかったが、武内崇の強い要望で登場した。
「ミス・ブルー」(若しくは「ブルー」)、「マジック・ガンナー」の二つ名を持つ世界に五人しかいない『魔法使い』の一人である。
『月姫』で志貴と関わっている時は気さくかつ偉大な「賢者」的存在として捉えられているが、普段は傍迷惑な暴れん坊の側面も持っており、『MELTY BLOOD』ではそういった側面が描かれている。
遠野槙久(とおの まきひさ)
声優:-/有本欽隆
故人。遠野家の前頭首にして、秋葉、シキの実父。志貴の本当の血筋である七夜の一族皆殺しの首謀者。
家族に対する保護欲は人並み以上だが、自分に甘く被害者意識が強い性格で、他人を道具程度にしか考えなかったことが、後の遠野家の悲劇を招いた。
歳を取るごとに「混血」としての反転衝動が強くなり、まともな状態である本来の人格と、残忍・凶暴な反転した性格のほぼ二重人格だった。自己の精神・体力を強化するために琥珀・翡翠の姉妹を使用人として手にいれ、感応能力で自己を保っていたが、道具としか思っていなかった琥珀に騙されて槙久を憎んだシキに殺害される。
有間啓子(ありま けいこ)
声優:-/夏樹リオ
遠野の分家に当たる有間家の当主・有間文臣(ありま ふみおみ)の妻。遠野家を勘当された志貴の面倒を見ていた。有間家は華道の家元である。小学生の娘に都古がいる。
高田陽一(たかだ よういち)
声優:-/-
志貴や有彦のクラスメート。大柄な体格で、チョコレートが好物。作中で交通事故を起こしている。兄はラーメンの屋台をやっている。
国藤(くにふじ)
声優:-/桐井大介
志貴たちのクラスの担任教師。
坂木崎清乃(さかきざき きよの)
声優:-/夏樹リオ
ニュースキャスター。三咲町で起こった殺人事件について報道している。なお名前の初出は『歌月十夜』のゲストイラスト。
敵キャラクター
ネロ・カオス(Nrvnqsr Chaos)
声優:中田譲治/三宅健太
身長:188cm 体重:84kg
誕生日:2月13日 血液型:不明
「真祖狩り」のためにアルクェイドを追ってきた吸血鬼。「死徒二十七祖」の第十位。元々は魔術協会の一角である「彷徨海」の学者で、魔術の研究の末に死徒となった魔術師上がりの死徒。
肉体が固有結界「獣王の巣」になっており、彼の体内である「獣王の巣」の中には彼が取り込んだ666の獣の因子と同数の命が「混沌」として渦巻いており、対外に放出した「混沌」を獣の使い魔として操り、死して「混沌」に戻った獣を体内に戻すことで蘇生させる。また、それらの使い魔もネロ・カオス自身であるため、彼を滅ぼすには666の命を一度に滅ぼさなければならないことと同義である。
「ネロ・カオス」とは教会が名づけた通称で、人間だった時の名前は「フォアブロ・ロワイン」だが、現在は取り込み群生する666の命が「ネロ・カオス」の意思になっており、人間だった時の意識・知性は薄くなっている。
ミハイル・ロア・バルダムヨォン(Micael Roa Valdamjong)
声優:成田剣/吉野裕行
身長:178cm 体重:65kg
誕生日:9月29日 血液型:A型
通称「ロア」。「転生無限者」や「アカシャの蛇」と呼ばれる死徒。教会側からは死徒二十七祖の一角に数えられているが、その二十七祖からは一介の死徒として認識されており、二十七祖としては番外位となっている。ただし、ネロ・カオスとは盟友である。パーソナルデータは今回の転生体である遠野四季のものである。
元は「永遠」という命題に憑りつかれた人間の男で、教会の司祭の立場にあった。ネロ同様研究の果てに死徒になる道を選び、アルクェイドに己の血を吸わせ彼女の力の一部を奪って強力な死徒となり逃走、数年後教会と共同戦線を張ったアルクェイドに滅ぼされるが、その間に自身の魂を伝達可能なモノとして加工し、選んだ人間の赤子に乗り移ることで数百年間、転生を繰り返してきた。とある事情からアルクェイドに執着している。
オリジナルのロアの人格は既にほとんど消えかけており、転生体の人格はロアが覚醒するまでに育った人間としての人格をベースに、『?をこうしたい』というロアの思考と知識が合わさり主導権を握ることで形成されている。このため、「ロア」が覚醒する前の環境によってベースとなる人格の善・悪といった性格は変わるが、ロアが覚醒すれば善人であろうとその人格を保ったまま凶悪な殺人者になる。また、ロアの魂自体が汚染されているため、ロアが覚醒すれば肉体は吸血鬼化する。
現代では遠野家の長男・遠野四季に転生し、表ルートではロアの意識が強く出たため、ロア好みの洋装・黒髪で長髪・片目が髪で隠れた姿で登場する。
ナイフを得物として、志貴の「直死の魔眼」に似て非なる「物を生かしている部分=命」を視覚情報として捉える魔眼を持ち、生物に対してしか力を発揮しない代わりに脳への負荷は無く、平然と命の源を「線」と「点」として捉え、生命力を消すことが出来る。
制作サイドにはビジュアルジャンキー、ピアニストとも呼ばれる。第一回目の人気投票で一票も入らなかったり、キャラクターデザインの武内崇自ら「月姫の中で一番どうでもいいと思われてるよね、きっと」と発言するなど、裏ルートでのシキの活躍に比べ存在感が薄い。
佐々木少年によるコミックス版では白髪に和装の裏ルートでのシキの姿で登場。表と裏のシキが混ざったような性格・能力をしており、シキのような秋葉への過剰な執着心を見せたかと思えば、ロアのように冷徹な態度を取ったり、シキの混血としての能力と、ロアとしての知識と魔術と魔眼を両方使いこなし、黒いコートワイシャツといったロア好みの洋装も着こなす。
遠野四季(とおの しき)
声優:‐/‐
身長:178cm 体重:65kg
誕生日:9月29日 血液型:A型
遠野家の長男。秋葉の実兄。裏ルートで出てくる家系図には「四季」とあるが、作中では「シキ」で通っている。
第十八代目ロアの転生体。ロアの意識が強く出た表ルートではロア(の転生体)として扱われ、シキの意識が強く出た裏ルートでは遠野四季として扱われる。容姿・性格・能力等が違うが、どちらも肉体は遠野シキの物である。
裏ルートではベースとなるはずの本来のシキの自我がとある理由によりほぼ完全に崩壊したためロアも正常に顕在化出来ていない。そのため吸血鬼化してはいるものの魔術等のロアの知識の継承はなく、ロアの意思は「全てを殺せ」といった大まかな方向性のみになっており、容姿は和装に白髪、性格はアルクェイドには執着せず実妹の秋葉に対して異常な程に関心を示すなど、「反転したシキ」に近くなっている。
『混血』としての力は“不死”。「死なない」ではなく「死に難くなる」この能力の片鱗として傷ついた箇所を再生するのではなくそのままの状態でも生きていけるように肉体を組み替える「拒死性肉体」、応用として自身の血液を自在に変形・硬質化させる「血刀」、失った肉体や命を他者から奪うことによって補充する融合呪詛「蝕離」など個性的な能力を持つ。
志貴・秋葉とはかつては仲の良い兄弟だったが、遠野に宿る鬼の血を濃く継承していたシキは、ロアの影響で人間としてのシキが消された8年前に幼くして反転、最愛の妹である秋葉を攻撃してしまう。その際秋葉を庇った志貴を殺してしまい、反転した者への処罰として自身も当主の槙久により殺されるが、混血としての能力で奪った志貴の命を共融することで生き長らえ、その後、息子を二度も殺せなかった槙久に地下牢へと幽閉され、反転した人格が落ち着くまで琥珀が世話をすることになるが、志貴が遠野の長男として扱われたことで自分の全てを奪ったことを知ったことと、琥珀に「槙久はシキを死ぬまで幽閉するつもり」と嘘を吹き込まれたことで、彼らに大きな憎悪を抱くこととなる。
「秋葉」の兄なので、スタッフによる通称は「春男(ハルオ)」。
赤目になったのは吸血鬼化の影響であるが、白髪、和装になった理由について公式からの説明はされていない。佐々木少年漫画版では、幼少の頃の秋葉と同じ黒髪碧眼にカジュアルな服装をしていた姿や、自分が反転してしまった時は退魔の衝動を持つ志貴に自分を殺すように頼むなど、人間だった時の彼が描かれている。
教えて知得留先生
バッドエンド時のプレーヤー救済コーナー。シエル扮する知得留先生(ちえるではなく、しえると読むのだが、ファンからもちえると呼ばれている)と適当なデフォルメ化されたアルクェイド(ネコアルク)が漫才形式で攻略におけるヒントを教えてくれる。また、トゥルーエンド・グッドエンドのときはエンディングの解説をしてくれる。たまに知得留先生が不在であったり、ゲスト講師が登場したりと多様な場面が見られる。
元々、バッドエンド時のプレーヤー救済のヒント的なものを作ろうという考えはあったものの、『教えて知得留先生』の構想はなかった。しかし『月姫』のマスターアップを一週間後に控えたある日、サポート役のOKSGと奈須きのこが最終のチェックを行っていたところ、武内崇から突然、知得留先生の絵がFAXで届きそれを見た奈須きのこが「これはやるしかねぇ!」と急遽作成されたという逸話がある。
ネコアルクは一人(一匹?)で『歌月十夜』『MELTY BLOOD』進出や架空の映画『NECOARC-THE MOVIE-』で銀幕デビューと暴走に暴走を重ねている。さらにはアニメ『月詠 -MOON PHASE-』のエンドクレジットに登場したことも。『Fate/hollow ataraxia』にも一瞬ではあるが登場する。『歌月十夜』では、シエル先輩と茶室で見事なクロスカウンターを決めている。ちなみに、このシーンは週刊少年マガジン連載中の『はじめの一歩』のパロディである。このバッドエンドのお助けコーナーという趣旨は、Leafビジュアルノベルシリーズ『雫』『痕』にも存在した。また、TYPE-MOONの次作『Fate/stay night』にも「タイガー道場」として受け継がれている。